赤字の会社でも調査は来るのか?

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赤字の会社でも調査は来るのか?

  • 2018/09/22

 
赤字でも調査は来るの?
 
1.赤字の会社でも調査はくる!
タイトルでネタバレしていますが、実際は赤字でも税務調査が来る可能性はあります。
その理由ですが、大きく分けて3つあります。
①法人税が赤字でも消費税で課税漏れの可能性があるため
②隠れ黒字の可能性があるため。また、源泉税や印紙税で漏れがある可能性があるため
③不正を疑われる特別調査や、定期的な巡回の調査、そして取引先の不正暴きを兼ねた反面調査があるため
 
これは大変ですね。以下、理由別に詳細を見ていきましょう!
 
2.消費税の課税漏れがある場合
消費税の計算体系は法人税と異なります。代表例として、役員報酬などの人件費は課税仕入れ(=消費税計算上の経費のことです)となりません。
そのため、法人税は支払っていなくとも、消費税は支払っている会社というのはあります。
そういった会社については消費税の課税漏れがあり得るため、調査の対象となる可能性は十分にあります。
 
3.隠れ黒字や印紙税等の課税漏れがある場合
こちらは、その会社の事業規模や役員報酬の金額などが、売上金額に比してアンバランスであるなど、ある程度の隠れ黒字が疑われる会社が当てはまります。不正がなくとも、不動産の売買契約書などに高額印紙が貼られていないケースなどもあり、調査の際は一発で指摘されます。私も印紙の貼られていない契約書を何度か発見したことがありますので、皆さんもこれまで交わした契約書にキチンと印紙が貼られているか、要チェックです。
 
4.特別調査や巡回調査、証拠集め調査などの場合
これは、明らかに不正のある会社に対する調査や、定期的に選定される場合などです。何はなくとも、調査になることもある、ということでもあります。
仮に追徴課税が出なくとも、繰越欠損金(翌年度以降に繰り越せる赤字)がある程度減少すれば、その調査官は税務署において評価されます。
 
5.そうはいっても・・・
上記の理由により、赤字の会社でも普通に調査が入ることはご理解いただけたかと思います。
そうはいっても、赤字の会社より、黒字の会社のほうが優先して調査されるのではないの?という気もします。
これについては、実際その通りとも言えます。
実は税務職員には増差税額というノルマがあるため、それをクリアするために、税務職員は明らかに追徴課税が取れる会社を優先的に調べます。調査する側も大変ですね。
 
6.赤字で調査が入った!どんなところを見られるの?
実際に赤字経営をしている会社に調査が入った場合、税務職員は何をチェックするのでしょうか。
赤字会社の調査ポイントとしては、大きく分けて4つあります。
①会社間や役員との間の取引が適正か(課税逃れのための悪質な収入調整が行われていないかなど)
②使途秘匿金という、何に使ったか使途が不明な出金がないか
③給料からの源泉徴収について漏れや間違いがないか
④消費税の計算が間違っていないか
もちろん、これ以外にも色々と調べられるかと思いますが、上記4つは特に注意しましょう。
 
7.まとめ
赤字でも調査がくる。それはたとえ黒字会社より確率が低くても・・・。
皆さん、日々の経理は油断せず、気を引き締めていきましょう!